脳卒中をキャッチ!FAST & CPSSチェック法

こんにちは、看護師の皆様。脳卒中は急性期における早期発見と対応が患者の予後に大きく影響します。FASTとCPSSは、その早期発見のためのシンプルながら非常に効果的なスクリーニング方法です。本日は、これらの手法を詳しく解説します。

FAST:ファスト!!

F (Face Drooping)顔面の傾き

脳卒中の際、脳の特定の部分が損傷すると、顔の筋肉の制御が失われることがあります。
患者に笑顔を作ってもらい、片側の口角が上がらない、または片側の瞼が閉じないなど、顔の非対称性を確認します。
このような症状は、脳の対側に問題が生じていることを示している可能性があります。

A (Arms) – 腕の力の不均等

脳卒中の影響を受けると、体の片側の筋力が低下することがよくあります。
患者に両腕を前に伸ばしてもらい、目の高さで10秒間保持してもらいます。
片方の腕が下がる、または挙げることができない場合、それは脳卒中の兆候である可能性が高まります。

S (Speech) – 言語障害

脳卒中は、言語を制御する脳の部分に影響を及ぼすことがあります。
患者に簡単な文を繰り返してもらい、話す速さ、発音の明瞭さ、言葉の選び方などを確認します。
言葉が滑らかに出ない、言葉を見つけるのが難しい、または言葉の意味を理解できない場合、これは脳卒中の可能性を示唆しています。

T (Time) – 発症時間

脳卒中の症状が発生した正確な時刻を知ることは、治療の選択において極めて重要です。
例えば、t-PAという薬物治療は、症状の発症から4.5時間以内に行われる必要があります。
そのため、FASTの異常を認めた場合、できるだけ早く発症時刻を確認し、医師や救急隊員に伝えることが重要です。

「F」「A」「S」で表される 3 つの徴候のうち 1 つでもあれば,脳卒中の可能性は 72% と報告あり

CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)病院前脳卒中スケール

CPSS(Cincinnati Prehospital Stroke Scale)は、救急医療従事者や医療スタッフが脳卒中の疑いを迅速に評価するためのシンプルなスクリーニングツールです。このスケールは、以下の3つの基本的な評価項目から成り立っています:

顔の垂れ:患者に笑顔を作ってもらい、片側の口角が上がらないかを確認します。顔の筋肉の麻痺や弱さが脳卒中の兆候となることがあります。

腕の力の不均等:患者に両腕を前に伸ばしてもらい、10秒間保持してもらいます。片方の腕が下がるか、または挙げることができない場合、それは脳卒中の可能性が考えられます。

言語障害:患者に簡単な文や単語を繰り返してもらいます。言葉が滑らかに出ない、または言葉の意味を理解できない場合、脳卒中の兆候となる可能性があります。

これらの3つの項目のうち、1つでも異常が認められる場合、脳卒中の疑いが強まり、迅速な医療対応が必要となります。

看護師や救急医療従事者は、このCPSSを使用して、現場や病院前での初期評価を迅速に行い、適切な治療への道を開く手助けをすることができます。

看護師としての役割

看護師は医療チームの中心的な役割を果たしており、患者のケアにおいて多岐にわたる業務を担当しています。特に、以下の点が看護師の重要な役割として挙げられます。

患者の観察

看護師は患者との接触時間が最も長いため、患者の体調や症状の微細な変化をいち早くキャッチすることができます。これにより、病状の悪化や合併症の早期発見が可能となります。

評価ツールの活用

FASTやCPSSなどのスクリーニングツールを日常の評価に取り入れることで、脳卒中の早期発見や予後の改善に貢献することができます。

迅速な対応

脳卒中の疑いがある場合、時間との戦いとなります。看護師は異常を認めた際に迅速に医師や他の医療スタッフに報告し、適切な治療を受けるための手続きを進める役割があります。

患者教育

患者やその家族に脳卒中のリスクや予防方法、症状の早期発見の重要性について教育することも看護師の役割の一つです。

チーム医療の推進

看護師は医療チームの一員として、他の医療スタッフと連携し、患者の最良のケアを提供するための協力を行います。

看護師としての役割は多岐にわたりますが、その中心には常に患者の安全と最良のケアを提供するという使命があります。日々の業務の中で、この知識と技術を活かし、患者の命を救う手助けをしていくことが求められます。

まとめ

脳卒中の早期発見は患者の命を救う鍵です。「FAST」と「CPSS」はそのための評価ツールです。FASTは顔の垂れ、腕の力の不均等、言語障害、症状の発症時間をチェック。CPSSも同様の項目で脳卒中の兆候を評価します。看護師は患者との接触が多いため、これらのツールを活用して早期に異常をキャッチする役割があります。日々のケアの中で、この知識を駆使し、迅速な対応を心がけることで、患者の安全と最良のケアを提供しましょう。

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